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インプラントと入れ歯の違い

ブログ

2024.07.18

インプラントと入れ歯の違いについて理解することは、どちらの治療法がご自分にとって最適かを判断するために重要です。以下に主要な違いを挙げます。

基本構造と固定方法

インプラント

構造

チタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯(クラウン)を装着します。

固定方法

顎の骨にしっかりと固定されるため、取り外しはできません。骨と結合するため、非常に安定しています。

入れ歯

構造

レジンやメタルフレームに人工歯が取り付けられたもの。部分入れ歯の場合は、残っている歯に金属のクラスプ(留め金)を使って固定します。

固定方法

取り外し可能で、毎日のケアのために取り外す必要があります。完全な固定はできず、安定性に欠けることがあります。

装着感と使用感

インプラント

装着感

天然の歯に非常に近い感覚で、違和感が少ないです。

使用感

噛む力が強く、固い食べ物も問題なく噛むことができます。

入れ歯

装着感

最初は違和感を感じることが多いです。特に、上顎の入れ歯は口蓋を覆うため、違和感が大きいことがあります。

使用感

噛む力は天然の歯やインプラントに比べて劣ります。特に、硬い食べ物や粘り気のある食べ物は難しいことがあります。

寿命とメンテナンス

インプラント

寿命

適切なケアをすれば、長期間(20年以上)持つことが期待できます。

メンテナンス

毎日のブラッシングと定期的な歯科検診が必要です。特にインプラント周囲の歯肉の健康を保つことが重要です。

入れ歯

寿命

数年ごとに新しいものに交換する必要があります。顎の骨の変化や入れ歯の摩耗によって適合が悪くなることがあります。

メンテナンス

毎日の取り外しと洗浄が必要です。適切なフィットを維持するために定期的な調整も必要です。

コスト

インプラント

コスト

高額です。一本あたりの費用は数十万円から百万以上になることもあります。

入れ歯

コスト

比較的安価です。部分入れ歯であれば数万円、総入れ歯でも数十万円程度です。

顎の骨への影響

インプラント

骨への影響

インプラントは顎の骨に固定されるため、骨の吸収を防ぎます。骨の量を維持するのに役立ちます。

入れ歯

骨への影響

入れ歯は顎の骨に固定されないため、長期的には骨の吸収が進む可能性があります。特に総入れ歯の場合、骨の変形が進むことがあります。

まとめ

インプラントは、固定力が強く、長持ちし、見た目や使用感が天然の歯に近いですが、コストが高く、手術が必要です。 入れ歯は、比較的安価で手軽に取り外せますが、安定性や噛む力がインプラントに劣り、長期的な骨の変化が懸念されます。 ご自分のライフスタイルや健康状態、予算に合わせて最適な治療法を選ぶことが大切です。


 
監修記事
小川 信Ogawa Shin
医療法人社団 新成会 理事長。歯科医師。日本口腔外科学会 認定医、日本口腔インプラント学会 専門医、日本顎顔面インプラント学会 専門医、厚生労働省指定臨床研修指導歯科医として、多岐にわたるインプラント治療を行う。新潟大学医歯学総合病院の口腔外科やインプラント治療部門で長く研究や臨床に携わっており、「患者さんができるだけ長い間、QOLが高い状態で過ごせるよう、そのライフスタイルに寄り添った歯科治療を提供したい」という想いで、日々の治療にあたっている。