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インプラントと虫歯の関係性

ブログ

2024.06.06

インプラント治療を検討している場合、虫歯(う蝕)があるかどうかは重要な要素です。

虫歯があると、インプラントの成功率や口腔内全体の健康に影響を与える可能性があります。以下に、虫歯がある場合のインプラント治療についての詳細を説明します。


インプラント治療前の虫歯の処置

虫歯の治療

優先順位

インプラント治療を始める前に、まず虫歯の治療を行うことが必要です。虫歯が放置されると、口腔内の細菌が増え、インプラントの周囲に感染を引き起こすリスクが高まります。

充填やクラウン

虫歯の状態に応じて、詰め物(充填)やクラウン(被せ物)を使用して治療を行います。


歯周病のチェック

歯周病の診断

虫歯と同時に歯周病の有無もチェックする必要があります。歯周病はインプラントの周囲の骨と歯茎に影響を与えるため、歯周病がある場合は治療を行うことが重要です。



インプラント治療中の考慮事項

口腔内の清潔さ

徹底した口腔ケア

インプラント治療中は、虫歯や歯周病を予防するために徹底した口腔ケアが必要です。正しいブラッシングやフロッシング、歯間ブラシの使用が大切です。

プロフェッショナルクリーニング

定期的に歯科医院でのプロフェッショナルクリーニングを受け、口腔内を清潔に保ちます。


定期的なチェックアップ

治療後の経過観察

インプラント手術後も定期的なチェックアップを行い、虫歯や歯周病の再発を防ぐためのケアを継続します。



インプラント治療後のケア

インプラント周囲の健康維持

日常のケア

毎日のブラッシングやフロッシングを欠かさず行い、インプラント周囲の歯茎と歯の健康を保ちます。

専門的なクリーニング

インプラント周囲の歯茎の健康を維持するため、定期的に歯科医院でのクリーニングを受けることが推奨されます。


虫歯予防の習慣

フッ素の使用

フッ素入りの歯磨き粉や洗口液を使用することで、虫歯の予防効果を高めます。

食事の見直し

砂糖の摂取を控え、バランスの取れた食事を心がけることで虫歯のリスクを減らします。



虫歯とインプラントの成功率

虫歯がある状態でインプラントを行うと、以下のようなリスクがありますが、適切な治療とケアを行うことでリスクを最小限に抑えることができます。


感染リスク

虫歯の治療を怠ると口腔内の細菌が増殖し、インプラント周囲の感染リスクが高まります。
虫歯の治療後にインプラントを行うことで、感染リスクを低減できます。


骨結合の問題

骨の健康状態

虫歯が進行し、顎の骨にまで影響を及ぼしている場合、インプラントが骨と結合する能力が低下する可能性があります。

治療後の骨の健康維持

虫歯を治療し、骨の健康を保つことで、インプラントの成功率を高めることができます。



まとめ

インプラント治療を検討している場合、まず虫歯や歯周病の治療を行うことが重要です。虫歯がある状態でインプラント治療を行うと、感染リスクや治療の成功率に影響を与える可能性があります。適切な口腔ケアと定期的な歯科検診を続けることで、インプラントの健康と長期的な成功をサポートします。信頼できる歯科医師と相談し、最適な治療計画を立てることが大切です。



 
監修記事
小川 信Ogawa Shin
医療法人社団 新成会 理事長。歯科医師。日本口腔外科学会 口腔外科認定医、日本口腔インプラント学会 所属、日本顎顔面インプラント学会 所属、厚生労働省指定臨床研修指導歯科医として、多岐にわたるインプラント治療を行う。新潟大学医歯学総合病院の口腔外科やインプラント治療部門で長く研究や臨床に携わっており、「患者さんができるだけ長い間、QOLが高い状態で過ごせるよう、そのライフスタイルに寄り添った歯科治療を提供したい」という想いで、日々の治療にあたっている。