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インプラントは高い?「10年使う」視点で考えるコストと、知っておきたい医療費控除

ブログ

2026.01.16

「インプラントにしたいけれど、値段を見て諦めてしまった」 「どうしてこんなに高いの?」

インプラント治療を検討する際、最も大きなハードルとなるのが「費用」の問題ではないでしょうか。保険が適用されない自費診療であるため、どうしてもまとまった金額が必要になります。しかし、金額の数字だけを見て「高いから無理」と判断してしまうのは、少しもったいないかもしれません。

インプラントは、一度入れれば終わりではなく、10年、20年と毎日使い続ける体の一部となるものです。日割り計算をしてみたり、入れ歯を何度も作り直すコストと比較してみたりすると、実はコストパフォーマンスに優れた選択肢であるとも言えます。

なぜ費用がかかるの?高品質な材料と高度な技術の理由

インプラントの費用には、単に「材料費」だけでなく、安全に手術を行い、長く快適に使い続けるための「安心料」が含まれています。決して利益のために高く設定されているわけではありません。その内訳は主に以下の3つの要素から成り立っています。

  • 生体親和性の高い材料: 顎の骨に埋め込むインプラント体(フィクスチャー)には、アレルギーが少なく、骨と強固に結合する性質を持つ「純チタン」などの高品質な金属が使われています。これらは数十年単位で体内に入れるものだからこそ、妥協のない最高品質の素材が選ばれています。
  • 精密な被せ物の製作: 上に乗せる人工歯は、技工士が一つひとつ手作業で色や形を調整し、天然歯と見分けがつかないレベルで作り上げます。
  • 高度な安全管理: 前の記事でご紹介したCT撮影や、徹底した滅菌体制、使い捨て器具の採用など、目に見えない部分での安全対策にもコストがかかっています。

「安さ」ではなく「質」を追求することは、結果としてトラブルを防ぎ、再治療のリスクを減らす=将来的な出費を抑えることに繋がります。

確定申告で戻ってくるかも?「医療費控除」を賢く活用しよう

インプラント治療を受ける上で、絶対に知っておいていただきたい制度があります。それが「医療費控除(いりょうひこうじょ)」です。 これは、11日から1231日までの1年間に支払った医療費の合計が「10万円」を超えた場合、確定申告を行うことで、所得税や住民税の一部が還付・軽減される国の制度です。

インプラント治療は、「容姿を美しくするため」だけの美容目的(審美歯科の一部など)とは異なり、噛む機能を回復させるための治療であるため、医療費控除の対象となります。

  • どのくらい戻ってくるの? ご自身の所得額(税率)によって異なりますが、例えば課税所得が400万円の方が、年間50万円の医療費(インプラント代含む)を支払った場合、約12万円ほどの税金が安くなるケースもあります。つまり、実質的な治療費は表示価格よりもグッと抑えられるのです。
  • 家族の分も合算OK ご本人だけでなく、生計を共にするご家族全員分の医療費(医科、歯科、薬局の薬代など)を合算できます。
  • 交通費も対象 通院にかかった電車やバスの運賃も対象になります。

「高額だから」と諦める前に、この制度を活用した場合の「実質負担額」で検討してみることをおすすめします。

「安さ」だけで選ぶのは危険?長く安心して使うための投資

インターネットや広告で「格安インプラント」という言葉を目にすることがあります。「同じインプラントなら安い方が良い」と思うのは当然の心理ですが、極端に費用が安い場合には、そこには必ず「安くできる理由」が存在します。

例えば、世界的な実績が少ない安価なメーカーのインプラント体を使用していたり、保証期間が極端に短かったり、あるいは本来必要な安全管理(CT撮影や感染対策)のコストを削減していたりするケースも考えられます。もし、数年でダメになってしまい再治療が必要になれば、結果的に身体への負担も、費用の負担も倍増してしまいます。

インプラントは、家電製品のように簡単に買い換えられるものではなく、ご自身の体の一部として一生付き合っていくものです。

  • 10年使うと考えれば: 例えば治療費が40万円だったとしても、10年間毎日使うとすれば、1日あたり約110円です。ジュース1本分のコストで、毎食の「美味しい」と会話の「楽しさ」が手に入ると考えれば、決して高い買い物ではないのかもしれません。

「安さ」という目先のメリットだけでなく、「10年後、20年後も安心して噛めているか」という長期的な視点で、信頼できる歯科医院を選んでいただくことが、最も賢い投資だと言えるでしょう。

まとめ

インプラント治療は確かに安価なものではありません。しかし、それは「絶対に失敗が許されない治療」だからこそ、安全性と確実性を極限まで追求した結果の価格でもあります。

毎日美味しく食事ができること、口元を隠さずに笑えること、そして何より、残っている健康な歯を守れること。これらは、お金には代えがたい価値があるものです。

  • 納得いくまで説明します: 当院では、治療を始める前に必ず明確な見積もりをご提示します。「なぜこの金額なのか」を丁寧にご説明し、患者様が完全に納得されてから治療をスタートします。後から追加料金が発生するようなことはありません。
  • 相談は無料です: まずはご自身の歯の状態を知り、治療費がいくらになるのか、医療費控除を使えば実質いくらになるのかをシミュレーションするだけでも構いません。

「費用面で不安がある」という方も、一人で悩まずにぜひ一度ご相談ください。患者様にとって無理のない、最適なプランを一緒に考えていきましょう。

 



 
監修記事
小川 信Ogawa Shin
医療法人社団 新成会 理事長。歯科医師。日本口腔外科学会 認定医、日本口腔インプラント学会 専門医、日本顎顔面インプラント学会 専門医、厚生労働省指定臨床研修指導歯科医として、多岐にわたるインプラント治療を行う。新潟大学医歯学総合病院の口腔外科やインプラント治療部門で長く研究や臨床に携わっており、「患者さんができるだけ長い間、QOLが高い状態で過ごせるよう、そのライフスタイルに寄り添った歯科治療を提供したい」という想いで、日々の治療にあたっている。