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インプラント手術に痛みはあるのか?

ブログ

2025.09.16

インプラント治療を検討中の皆様へ

歯を失った際の治療法として、インプラントは非常に有効な選択肢の一つです。しかし、インプラント手術と聞くと、「痛みが怖い」「手術は大変ではないか」といった不安を抱く方も少なくありません。特に、手術中の痛みや術後の痛みがどれくらいなのか、本当に痛くないのかと疑問に思われることでしょう。インプラント手術は、適切な麻酔と最新の技術によって、患者様の負担を最小限に抑えるように行われます。

インプラント手術に痛みは伴うのか?

「インプラント手術は痛いのではないか」と心配されている方もいるかもしれません。結論から申し上げますと、手術中はほとんど痛みを感じることはありませんこれは、適切な麻酔を施すためです。

手術中に痛みを感じない主な理由は以下の通りです。

  • 局所麻酔: 歯を抜くときや虫歯を治療するときと同様に、治療する部分に局所麻酔をしっかりと効かせます。これにより、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。麻酔が効いている間は、ドリルで骨を削る際の振動や、器具が当たる感覚はありますが、痛みとして認識することはないでしょう。
  • 静脈内鎮静法: 痛みに極度に敏感な方や、手術に対して強い恐怖心がある方のために、「静脈内鎮静法」という麻酔方法もご用意しています。これは、点滴によって鎮静薬を投与し、うとうとと眠っているようなリラックスした状態で手術を受けていただく方法です。痛みだけでなく、手術中の音や振動に対しても意識が向きにくくなるため、より安心して治療に臨むことができます。

静脈内鎮静法は、患者様の全身状態を管理しながら行いますので、安全性が高いとされています。安心して手術を受けていただくために、手術前には麻酔や手術の流れについて詳しくご説明し、ご納得いただいてから治療を進めてまいります。

インプラント術後に痛みを感じる?

インプラント手術中は麻酔が効いているため痛みを感じることはありませんが、麻酔が切れた後に痛みや腫れを感じることがあります。これは、手術による組織の損傷や炎症反応によって起こる、ごく自然な体の反応です。痛みの感じ方には個人差があり、人によってはほとんど痛みを感じない場合もありますし、鈍い痛みやズキズキとした痛みを感じる方もいます。

術後の痛みや腫れを最小限に抑えるために、以下の点にご注意ください。

  • 処方された薬を服用する: 手術後には、炎症を抑えるための抗生物質と、痛みを和らげるための鎮痛剤を処方します。歯科医師の指示に従い、痛みを感じる前に鎮痛剤を服用するなど、適切に薬を服用してください。
  • 患部を冷やす: 術後に頬が腫れてきた場合は、冷たいタオルなどを当てて優しく冷やすと効果的です。ただし、冷やしすぎると血行が悪くなり、治癒が遅れる可能性があるため、氷を直接当てるようなことは避けてください。
  • 安静に過ごす: 手術当日は、激しい運動や長時間の入浴、飲酒は避け、できるだけ安静に過ごしましょう。血行が良くなると、出血や腫れがひどくなることがあります。
  • やわらかいものを食べる: 手術部位に負担をかけないよう、術後数日間は、おかゆやスープ、豆腐など、やわらかく刺激の少ない食事を心がけましょう。

インプラント治療における痛みへの当院の対処法

インプラント治療における痛みへの不安は、手術前から術後まで様々な段階で生じることがあります。当院では、患者様が安心して治療を受けられるよう、痛みの軽減に最大限配慮した体制を整えています。

手術中の痛みに備える対処法

  • 静脈内鎮静法: 局所麻酔に加え、痛みや治療への不安が強い方には「静脈内鎮静法」をご用意しています。患者様の全身状態を管理しながら点滴で鎮静薬を投与し、うとうとと眠っているようなリラックスした状態で手術を受けていただく方法です。痛みだけでなく、手術中の音や振動も気にならなくなるため、安心して治療に臨んでいただけます。
  • 我慢しない: 手術中に万が一、痛みや不快感を感じた場合は、我慢せずにすぐに歯科医師に伝えてください。麻酔の追加や休憩を挟むなど、柔軟に対応いたします。

術後の痛みに備える対処法

  • 鎮痛剤の適切な処方: 術後には、炎症を抑えるための抗生物質と痛みを和らげるための鎮痛剤を処方します。歯科医師の指示に従い、痛みを感じる前に服用するなど、適切に薬を服用していただくことで、痛みをコントロールできます。
  • 術後ケアの指導: 手術部位を清潔に保つことは、感染症予防に不可欠です。当院では、手術後のうがいや歯磨きの方法について、患者様一人ひとりに合わせた丁寧な指導を行います。
  • 緊急時の対応: 術後に痛みが強くなったり、腫れが引かなかったりするなど、ご自身で判断できないような症状が現れた場合は、すぐに当院までご連絡ください。早期に対応することで、症状の悪化を防ぎ、治療の成功率を高めることができます。

これらの取り組みにより、患者様が安心してインプラント治療を受けられるよう努めています。

 



 
監修記事
小川 信Ogawa Shin
医療法人社団 新成会 理事長。歯科医師。日本口腔外科学会 認定医、日本口腔インプラント学会 専門医、日本顎顔面インプラント学会 専門医、厚生労働省指定臨床研修指導歯科医として、多岐にわたるインプラント治療を行う。新潟大学医歯学総合病院の口腔外科やインプラント治療部門で長く研究や臨床に携わっており、「患者さんができるだけ長い間、QOLが高い状態で過ごせるよう、そのライフスタイルに寄り添った歯科治療を提供したい」という想いで、日々の治療にあたっている。